バイブレーションの特徴と使い分け

冬のバス釣りで最も人気のあるルアー「バイブレーション」、風が吹いていても安定した飛距離を出し、広範囲を探ることができる便利なルアーで、特に秋から冬にかけて出番が多くなります。

今回は、バイブレーションの特徴やフィールドタイプによっての使い分け、個人的な意見を簡単にまとめてみたいと思います。

バイブレーションに最適な野池

野池

野池の種類としては、山間タイプと平野タイプと皿池タイプの3つが最も多いと思いますが、その中でバイブレーションが有利なのは平野タイプと皿池タイプです。

なぜかというとこの2つの池は水深が浅く、バスの目の前をルアーを通しやすいからです。

山間タイプのダムのように堰き止めた池は水深があり日当たりも悪く水温が低いので、バスの近くにルアーを通すことが難しくなってきます。

そのため、冬は小規模から中規模の平野タイプと皿池タイプの池をランガンすることが最も釣果につながる可能性があります。

よく減水野池ではバイブレーションが鉄板となっていますが、減水しているとバスの目の前を何度も通すことができるので、釣れるチャンスを増やすことができます。

バイブレーション用のタックルの選び方

ベイトタックル

ロッド ポイズンシリーズ 1610M・1610ML・1610ML-BFS
リール メタニウムXG MGL・カルカッタコンクエスト100HG
ライン フロロカーボン12lb

バイブレーションは3/8が種類的に多いのでロッドはMパワーが基本です。

おかっぱりがメインだと、シマノでは1610Mや166Mのバーサタイル1本で大半のバイブレーションに対応可能。Mパワーでも少し固めのカーボンロッドの方がリトリーブしやすくボトムの様子などが分かりやすいです。

リールはハイギアでTN50~65やレベルバイブなど3/8前後の重さならフロロ12lb。ラインは太くなると飛距離が出なくなるし、細いと伸びやすく感度が落ちたり根がかりしたときが不安なので、12ポンドを基準に使うとよいと思います。

スピニングタックル

ロッド ポイズンアドレナ 270M・266ML・270L
リール ストラディックCI4+ 2500HGS
ライン PE0.6~0.8号+リーダー フロロカーボン8~10lb

最近流行っているのがパワースピニングでのバイブレーションセッティング「スピンバイブ」とも言われています。

リールは2500番のハイギアで、ロッドは7フィート前後のMLパワー。ラインはレベルバイブブースト5~7gなら0.6号、9~11gは0.8号を基準に使い、リーダーはFCノットでフロロ8~10lbを使い分けるのがベストだそう。PEラインはソルト用のものでもOK!

PEなら遠投しても手に取るようにルアーの振動やアタリが分かり、今まで届かなかった場所まで飛距離を出すことができるのでメタルバイブなどでもオススメです。

PEラインを使うと飛びすぎて対岸にかかる場合もあるので距離調節は慎重に行うとよいでしょう。

ただ巻きかリフト&フォールか

バイブレーションはシャローからボトムまで幅広く攻略することができます。

基本はスローリトリーブからミディアムリトリーブでのただ巻きで使用し、浅ければ少し早く巻いたり、池の最深部はゆっくり巻いたりしながら、底を取る意味合いでリフト&フォールを取り入れると良いです。

遠投してすぐに巻くとバイブレーションはラインの抵抗で浮き上がりやすいので、最初はゆっくり巻きながらボトムを取り、水深や地形に合せて巻くスピードやロッドの角度を変えて、ボトム過ぎず浮き上がり過ぎない程度で一定に巻くことが大事です。

バイブレーションのシーズン

バイブレーション

バイブレーションはオールシーズンで使えます。

ですが特に秋から初冬はバスが広範囲に散らばって、池のど真ん中で釣れたり、カバーに関係なく何も無い場所にいたりするので、そういう時はバイブレーションがとても役に立ちます。

春になるとバスはシャローを目指し、カバー主体の釣りになるのでバイブレーションの出番は減ってきますが、秋冬ではカバーをやって反応がなければバイブレーションで広範囲を巻いてみると釣れることが良くあります。

サウンドとカラーセレクト

バイブレーション

ボディーの中にラトルが入っているので、小型プラグながらもそのサウンドと波動で水中で広範囲にアピールすることができます。

冬は低活性だから早い動きに反応しないと思われる事もありますが、バスの前を通したらリアクションで食ったりする事もありますので、ラトル音はバイブレーションの大きな役割を担っています。

サイレントタイプは小規模な池などスレるのが早い場所に向いています。

ラトル音があると狭い池ではスレるのが早く釣れなくなり、その場合はサイレントを使うとプレッシャーをかけにくく食わせに近付けることができます。

色に関しては好みで良いとは思いますが、濁った池だとチャート系とリアル系の2つ持っておけば良いかと思います。スポーニングが近いと赤なんかも良かったりしますが、今まで使ってきた中ではキンクロ>ギル>マットタイガー系の順に実績が高いです。

バイブレーションの特徴とまとめ

バイブレーションは「遠くへ飛ばしてただ巻く為のルアー」という訳ではなく、池のタイプや地形によって種類を使い分け、状況に合わせて最適な物を選ぶ事が大切です。

そのフィールドのベイトサイズに合わせて、ピンポイントを狙って食わせを意識するなら小型のバイブレーション、アピールを強く広範囲を探りたいなら中型~大型のバイブレーションを選べば良いと思います。

各メーカーから様々なバイブレーションが出ていますが、色々使ってみたり他のアングラーの釣果や雑誌を参考にしながら、自分に合ったバイブレーションを見つけてください。

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コメント一覧

  • 焼き芋 より:

    私は池のタイプなどそんなに気にしてはいなかったんですが、とても勉強になりました!
    参考にさせていただきます。(^^)

    • 管理人 より:

      >焼き芋さん
      水深がある池ほどバイブレーションの釣りは難しくなってきますね。
      小規模な浅い池の場合は、一度釣れた場所で翌日また同じ場所で釣れたりと、再現性が高かったりします。
      是非参考にしてみてください!

  • バルコマン より:

    バイブレーションについて、そこまで考えてるとは流石っ(*≧∀≦*)

    ウチは水深に関係なく考えなしにサーキットバイブ投げまくってましたわぁ(;^_^A

    次からはもう少し考えて使ってみます(⌒∇⌒)ノ””

    • 管理人 より:

      >バルコマンさん
      岡山は冬場にバイブレーションが使えるようなおかっぱり向けの野池が多いので、どうやったら釣れるのか色々考えてみました!
      でも考えすぎず、使い慣れたバイブレーションを使い続けるというのも、感覚的にイメージしやすくて有りかなとも思ってます(^^)

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